問41 2013年1月学科
問41 問題文択一問題
不動産の登記や調査に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.登記の目的が抵当権設定の場合、不動産の登記記録の権利部乙区に、債権額や抵当権者の氏名または名称などが記載されている。
2.公図には、土地の地番が表示されており、一般には、対象とする土地の位置関係等を確認する資料として利用されている。
3.登記事項証明書の交付請求はインターネットを利用してオンラインで行うことができるが、その場合でも、登記事項証明書は、郵送または受取先として指定した登記所の窓口で受領することになる。
4.不動産登記には公信力があるため、登記記録を確認し、その登記記録の権利関係が真実であると信じて取引した場合には、その登記記録の権利関係が真実と異なっていても法的な保護を受けることができる。
問41 解答・解説
不動産の登記・調査に関する問題です。
1.は、適切。所有権に関する事項は、登記記録の権利部甲区に記録され、所有権以外の権利(地上権・抵当権・賃借権等)に関する事項は権利部乙区に記録されます。
抵当権については、債権額や抵当権者の氏名・名称等が記載されます。
2.は、適切。公図には、土地の地番が表示されていますが、一般的には、土地の大まかな位置や形状を表すものとして利用されており、すべての土地の区画が明確にされておらず、現況とは大きく異なる場合があります。
3.は、適切。登記事項証明書(登記記録)の交付請求は、登記所に直接出向くだけでなく、郵送やオンラインでも可能ですが、オンライン請求した場合でも、交付を受ける際には郵送か登記所窓口で受け取ることになります。
4.は、不適切。不動産の登記には公信力がありません。
このため、登記記録を正しいものと信用して取引を行っても、その内容が真実と異なっていた場合でも保護されません。
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