問5 2012年9月実技生保顧客資産相談業務
問5 問題文
MさんのAさんへのアドバイスに関する次の記述(1)〜(3)について,適切なものには○印を,不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「本日お伺いした概略だけでは,1回の入院における支払限度日数や手術特約の対象となる手術の種類等を確認することができません。加入にあたっては,入院給付金や手術給付金の額のみでなく,これらについても十分に確認することが大切です」
(2)「 現在提案を受けている生命保険においては,傷害特約,災害割増特約,疾病入院特約,災害入院特約,手術特約および先進医療保障特約に係る保険料が,介護医療保険料控除として生命保険料控除の対象となります」
(3)「現在提案を受けている生命保険に加入した後,第2子誕生や住宅取得等のライフイベントにより保障内容を見直すことになった場合,契約転換制度を利用すれば,転換前契約の加入時年齢で保険料が計算されますので,保険料の上昇を抑える効果が期待できます」
問5 解答・解説
生命保険加入におけるアドバイスに関する問題です。
(1) は、○。生命保険の加入を検討する際は、入院給付金や手術給付金だけでなく、入院1回の支払限度日数や手術特約の対象手術等といった、支払条件についても十分に確認することが大切です。
(2) は、×。生命保険料の主契約と特約の保険料は、保障内容ごとに3つの保険料控除に分類されます。
一般生命保険料控除:生存・死亡に基因して保険金・給付金を支払う部分
介護医療保険料控除:入院・通院等にともなう給付部分
個人年金保険料控除:個人年金保険料税制適格特約が付加された個人年金
従って、本問の生命保険の特約では、傷害・災害割増は一般生命保険料控除、疾病入院・災害入院・手術・先進医療保障は介護医療保険料控除の対象です。
(3) は、×。契約転換とは、現在加入している生命保険の積立部分や積立配当金を「転換(下取り)価格」として、新しい契約の一部にあてる方法で、現在の契約(転換前契約)の予定利率を引き継ぐことはできず、保険料は転換時の年齢・保険料率により計算されます。
つまり、転換時は以前より年齢も上がっていて病気等のリスクも上がっているため、保険料は以前より高くなってしまうことがあります。
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