問9 2012年5月実技生保顧客資産相談業務
問9 問題文
設例の<資料2>の生命保険に関する次の記述(1)〜(3)について,適切なものには○印を,不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1) X社の支払う年払保険料は,保険期間開始のときから当該保険期間の6割に相当する期間については,保険料の2分の1を資産計上し,残りの保険料は期間の経過に応じて損金の額に算入する。
(2) 当該保険契約を契約期間の途中で払済保険に変更する場合,X社では,経理処理をする必要はない。
(3) 当該保険契約の解約返戻金は,長男Bさんに支給する役員退職金の原資として活用することができるほか,X社の借入金返済や設備投資等に充当することも可能である。
問9 解答・解説
生命保険加入におけるアドバイスに関する問題です。
(1) は、○。長期平準定期保険では、前半6割期間での保険料支払い時は、保険料の2分の1を前払保険料として資産計上し、2分の1を定期保険料として損金算入します。
また、残りの期間では、支払う保険料全額に加えて、期間の経過に応じて前半6割で積み立てた資産も取り崩して損金算入します。
(2) は、×。長期平準定期保険を払済保険へ変更する場合、解約返戻金相当額は保険料積立金として資産計上し、変更時点での資産計上額については前払保険料として資産計上します。また、変更時点の資産計上額と解約返戻金相当額との差額については、雑収入(または雑損失)として計上します。
(3) は、○。長期平準定期保険は、保険期間の途中で解約した場合に支払われる解約返戻金を、役員退職金の原資として活用したり、借入金返済や設備投資等に充当することも可能です。
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