問11 2012年9月学科
問11 問題文択一問題
国民健康保険等の公的医療保険(以下「公的医療保険」という)との比較における民間生命保険会社の医療保険または医療特約(以下「民間医療保険」という)の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.民間医療保険の保険料は、公的医療保険と異なり、被保険者の報酬や所得により金額に差異は生じないが、被保険者の年齢や性別等による金額の差異が生じる。
2.民間医療保険の保険料は、公的医療保険と同様に、保険者の財政状況等による保険料率の見直しが毎年行われ、保険期間中でも毎年、金額が変動する。
3.民間医療保険における入院に対する給付の金額は、公的医療保険と異なり、医療費の実損てん補方式ではなく、入院1日当たりの給付金額があらかじめ定められている。
4.民間医療保険における保険給付の対象手術は、公的医療保険の適用対象と同一の手術を対象とするほか、公的医療保険では給付対象とはならない高度先進医療も給付対象とするものがある。
問11 解答・解説
民間の医療保険に関する問題です。
1.は、適切。健康保険等では被保険者の報酬・所得額が多い程保険料負担が重くなりますが、民間の医療保険では、被保険者の年齢・性別等の「病気・怪我になりやすいか」で保険料負担が異なります。
公的医療保険は負担能力のある人に負担してもらうという考え方(応能負担)ですが、民間医療保険では、保険サービスを受ける人(病気・怪我になりやすい人)がより保険料を負担するべきという考え方(応分負担)なわけです。
2.は、不適切。健康保険等では、健保組合や市町村の財政状況で毎年保険料率の見直しが行われますが、民間の医療保険では、保険会社の財務状況の良し悪しに関わらず、一般的に保険期間中は保険料率は固定です。
3.は、適切。健康保険等では、かかった医療費の一定割合だけ給付を受ける実損てん補方式ですが、民間の医療保険では、「入院1日当たり●●円」というように、病気や怪我による給付金額があらかじめ決めれています。
4.は、適切。高度先進医療は、最新の先進技術として治療効果が高いものの、公的医療保険の適用外ですが、民間の医療保険では、公的医療保険の適用対象の手術のほか、高度先進医療も給付対象とするものがあります。
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