問12 2012年9月学科
問12 問題文択一問題
保険法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.保険法は、従来、商法の中に規定されていた保険契約に関するルールが全面的に見直され、独立した法律として制定されたものである。
2.保険法には、生命保険契約、損害保険契約に関する規定のほか、傷害疾病保険契約に関する規定が設けられている。
3.保険法では、保険金支払いの不当な遅れを防止するため、支払時期に関する規定が設けられているが、この規定は、保険法施行日以後に締結された保険契約に限って適用される。
4.保険法では、モラルリスクの防止のため、保険契約者または被保険者の行為により保険契約の存続を困難にする重大な事由が生じたときは、保険会社が保険契約を解除できる規定が設けられている。
問12 解答・解説
保険法に関する問題です。
1.は、適切。保険法は、保険契約に関する一般的なルールを定めた法律です。保険契約に関するルールは、従来は商法の中に定められていましたが、保険法ではこれを全面的に見直し、独立した法律として制定されました。
2.は、適切。保険法には、生命保険・損害保険契約に関する規定のほか、従来商法には規定が存在しなかった、第三分野保険(傷害疾病損害保険・傷害疾病定額保険)や共済契約に関する規定も設けられています。
3.は、不適切。保険法では、保険金等の支払時期に関する規定が新設されており、保険金の支払時期に関する規定等、一部の規定は保険法の施行日前に締結された保険契約にも適用されます。
4.は、適切。保険法では、重大事由による保険者の解除権として、保険金詐欺等の場合には、保険会社が契約解除できる旨を定めています。
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