問26 2013年1月学科
問26 問題文択一問題
株式の信用取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.信用取引は、顧客が一定の委託保証金を証券会社に担保として預け、買付資金または売付証券を借りて取引が行われる。
2.信用取引における委託保証金は、原則として、現金のほか一定の債券や株券などで代用することができる。
3.信用取引において、委託保証金率を30%とすると、委託保証金の約3.3倍までの取引ができる。
4.制度信用取引では、証券会社と顧客の間で品貸料および決済までの期限を任意に決めることができる。
問26 解答・解説
株式の信用取引に関する問題です。
1.は、適切。信用取引とは、投資家が証券会社から資金や株式を借り入れて株式の売買を行う取引ですが、一定の委託保証金を担保として差し入れる必要があります。
2.は、適切。信用取引の委託保証金は、金銭だけでなく、有価証券で代用することも可能です。
よって、まず現物株を購入し、それを委託保証金として、同銘柄を信用取引することもできます(「2階建て」と呼ばれたりします)。
3.は、適切。委託保証金率とは、取引金額に対する委託保証金の割合ですので、委託保証金率30%の場合、取引金額の上限は、委託保証金の約3.3倍です。
つまり、委託保証金率30%=委託保証金/取引金額 ですから、
取引金額=委託保証金/30%≒委託保証金×3.3です。
4.は、不適切。信用取引には、一般信用取引と制度信用取引があり、一般信用取引とは、各証券会社がそれぞれで自由に設定するもので、返済期限が長めなのに対し、制度信用取引とは、証券取引所が定めた銘柄を対象に、証券取引所の規則(返済期限は6ヶ月等)に基づく取引です。
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