問28 2012年5月実技資産設計提案業務
問28 問題文
裕子さんは、ETF(上場投資信託)への投資を考えており、FPの小田さんに質問をした。ETF(上場投資信託)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.非上場の投資信託の購入価格は1日に1つの基準価額であるが、ETFの購入価格はその時々の取引価格である。
2.運用の仕組みとして、現物拠出によるETFと、現物拠出によらないETFがある。
3.ETFは、上場株式と同様に、指値注文や信用取引を行うことができる。
4.一般的に、ETFは非上場の投資信託に比べ、運用管理費用(信託報酬)が高い。
問28 解答・解説
上場投資信託(ETF)に関する問題です。
1.は、適切。通常の投資信託の基準価額は、1日に1度、組入銘柄の終値を基に計算され、そこで初めて購入した値段が決まりますが、ETFは、通常の株式同様にリアルタイムでのその時々の取引価格で購入可能です。
2.は、適切。上場投資信託(ETF)には、運用の仕組みとして、現物拠出型ETFと、現物拠出によらないリンク債型ETFがあります。
現物拠出型ETF:証券会社が市場で購入した現物株を運用会社に拠出することで設定されるETF。
リンク債型ETF:証券会社が運用会社に拠出した金銭を、指標等に連動するリンク債に投資して設定されるETF。
※リンク債型は、現物株の拠出が難しい新興国に投資する際などに採用されます。
3.は、適切。上場投資信託(ETF)は、通常の株式と同様に、指値注文や成行注文、信用取引が可能です。
4.は、不適切。一般的に、ETFは非上場の投資信託に比べ、運用管理費用(信託報酬)が安い傾向があります。
これは、通常の投資信託だと、投資家の解約・売却によるコストや販売会社のコストが発生しますが、ETFは投資家間で受益証券を売買するため、このようなコストが発生しないためす。
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