問27 2012年5月学科
問27 問題文択一問題
株式の信用取引の仕組みや特徴等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.顧客が信用取引を開始する際は、「信用取引口座設定約諾書」を証券会社に差し入れなければならない。
2.信用取引の委託保証金は、金銭により差し入れなければならず、有価証券により代用することは認められていない。
3.信用取引により株式を新規に買い建てた場合、原則として、買建株の約定価額の30%以上の委託保証金を差し入れなければならない。
4.信用取引で買い建てた株式の価格が下落し、委託保証金維持率割れとなった場合、追加保証金を差し入れなければならない。
問27 解答・解説
株式の信用取引に関する問題です。
1.は、適切。信用取引を開始するときは、「信用取引口座設定約諾書」を証券会社に差し入れます。
「信用取引口座設定約諾書」とは、信用取引のルールや不測の事態が生じた場合の処理方法等について記載したもので、例えば証券会社が経営破たんした場合の、委託保証金の取り扱いなんかも記載されています。
2.は、不適切。信用取引の委託保証金は、金銭だけでなく、有価証券で代用することも可能です。
よって、まず現物株を購入し、それを委託保証金として、同銘柄を信用取引することもできます(「2階建て」と呼ばれたりします)。
3.は、適切。信用取引で株式を新規に買った場合、必要な委託保証金は、買った株の約定価額の30%以上です。
つまり、信用取引では、手元のお金の3倍程度の取引が可能なわけです(証券会社により必要な割合は異なります)。
4.は、適切。信用取引で買った株式が下落し、委託保証金維持率割れ(約定価額の20〜40%よりも低い価額)となった場合、追加保証金が必要です。
これがいわゆる「追証(おいしょう)」で、株が買ったときの3分の1くらいの価格になってしまうと、保証金を追加するように証券会社から求められるわけです。
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