問5 2012年9月実技資産設計提案業務
問5 問題文
債券の格付けに関する次の(ア)〜(ウ)の記述について、適切なものには○、不適切なものには×を解答欄に記入しなさい。
<参考:一般的な格付けの例>
AAA:元利金支払いの確実性は最高水準
AA :確実性は極めて高い
A :確実性は高い
BBB:現在十分な確実性があるが、将来環境が大きく変化した場合その影響を受ける可能性がある
BB :将来の確実性は不安定
B :確実性に問題がある
CCC:債務不履行になる可能性がある
CC :債務不履行になる可能性は極めて高い
C :債務不履行になる可能性が極めて高く、当面立ち直る見込みがない
D :債務不履行に陥っている
(ア)投資適格債券の基準になっている格付けは、A格以上である。
(イ)投機的債券は、通常「ジャンク債」といわれている。
(ウ)同じ発行体が同じ時期に発行する債券は、償還期間に関係なく同じ格付けとなる。
問5 解答・解説
債券投資に関する問題です。
(ア)は、×。格付けAAA〜BBBは投資適格とされ、これより下のクラス(BB以下)は投機的、または投資不適格とされます。
(イ)は、○。投機的債券は、通称「ジャンク債」といわれます(ジャンク=がらくた)。
(ウ)は、×。発行体が同じで同時期に発行される債券でも、償還期間によって債務不履行等に陥る危険性が異なるため、信用格付けは異なります。
例えば、償還期間が3年の債券と10年の債券では、3年物の方が「まぁ3年くらいは持ちこたえられるだろう」として格付けされるのに対し、10年物は「10年後ってだいぶ先だけど、ちゃんと償還できるのか?」と懸念され、格付けが下がるわけです。
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