問24 2012年5月学科
問24 問題文択一問題
債券の一般的な仕組みや特徴等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.利付債券の表面利率(クーポンレート)は、1年間に支払われる利子の額面金額に対する割合を示す。
2.アンダーパー発行の債券を発行時に購入し、額面金額で償還された場合、償還差益が発生する。
3.日本の公社債市場において、発行額が最も多いのは、日本政府が発行する債券(国債)である。
4.国債のイールドカーブが逆イールドであるとき、残存期間が長い国債は、残存期間の短い国債よりも、利回りが高い。
問24 解答・解説
債券の仕組み・特徴に関する問題です。
1.は、適切。利付債券の表面利率(クーポンレート)は、1年間に支払われる利子の額面金額に対する割合です。
従って、実際の購入価額に対する利回りとは異なります。
2.は、適切。アンダーパー発行の債券は、額面よりも低い金額で売り出される債券ですので、発行時に購入し、額面金額で償還されると、償還差益が発生します。
3.は、適切。日本の公社債市場で発行額が最も多いのは、日本政府が発行する債券=国債です。
財政赤字を国債でまかなっている状態ですから、平成24年度の発行予定額は38兆円 と非常に巨額で、市場で最も多額となるのも当然ですね。
4.は、不適切。イールドカーブとは、残存年数の異なる債券の利回りを、線で結んでグラフにしたもの(縦軸:利回り、横軸:期間)で、右上がりの曲線を順イールド、右下がりの曲線を逆イールドといいます。
つまり、残存期間の短い債券より長い債券の利回りが高いとき、期間が長いほど利回りが高くなるわけですから、イールドカーブは右上がりの曲線=順イールドとなり、反対に残存期間の短い債券より長い債券の利回りが低いとき、期間が長いほど利回りが低くなるわけですから、イールドカーブは右下がりの曲線=逆イールドとなります。
従って、国債のイールドカーブが逆イールドのとき、残存期間が長い国債が、残存期間の短い国債よりも、利回りが低いことを示します。
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