問24 2011年5月学科

問24 問題文と解答・解説

問24 問題文択一問題

    債券投資の一般的なリスクに関する次の記述の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

    債券の発行体の経営不安、財政難、その他の理由によって、利払いや償還金の支払いが遅延することも含め、不履行となる可能性が高まった場合、その債券の利回りは( ア )する。
    債券の信用格付けが( イ )と、その債券の価格は値上がりし、利回りは低下する。反対に、信用格付けが( ウ )と、その債券の価格は値下がりし、利回りは上昇する。

    1.(ア)上昇 (イ)引き上げられる (ウ)引き下げられる

    2.(ア)上昇 (イ)引き下げられる (ウ)引き上げられる

    3.(ア)下落 (イ)引き下げられる (ウ)引き上げられる

    4.(ア)下落 (イ)引き上げられる (ウ)引き下げられる

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問24 解答・解説

債券投資のリスクに関する問題です。

債券投資では、債券の発行体である政府・地方自治体・企業等の経営不安・財政難等によって、債務不履行=デフォルト(利払いや償還金の支払遅延・不能)となる可能性が高まることがあります。
この場合、その債券の市場での取引価格は下がりますが、額面上の利率は変わらないため、取引価格に対する利回りは上昇します。

また、債券は、格付会社によって信用格付け(債務をきちんと履行してくれるかという信用度の目安)が付けられていますが、債券の信用格付けが引き上げられると、債券の価格は値上がりし、利回りは低下します。
反対に、債務不履行等によって信用格付けが引き下げられると、債券の価格は値下がりし、利回りは上昇します。

つまり、信用度が高ければ、みんなが欲しがって価格は上がり、利回りは下がる=ローリスク・ローリターンとなり、逆に信用度が低いと、欲しがる人は減るので価格は下がり、利回りは上がる=ハイリスク・ハイリターンとなるわけです。

従って正解は、1.(ア)上昇  (イ)引き上げられる  (ウ)引き下げられる

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