問11 2012年9月実技中小事業主資産相談業務

問11 問題文と解答・解説

問11 問題文

甲土地と乙土地を一体の土地として耐火建築物を建築する場合の容積率の上限を求めなさい。計算過程を示して,答えは%表示とし,%表示における小数点以下第1位を四捨五入すること。

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問11 解答・解説

容積率の上限に関する問題です。

容積率は、前面道路の幅が12m未満の場合に、前面道路幅と用途地域によって制限されます。
計算式は、
住居系用途地域の場合……前面道路幅×4/10
その他の用途地域の場合…前面道路幅×6/10
この計算式結果と指定容積率を比べて、小さいほうが容積率の上限です。

問題文では道路が4mと10mの2つありますが、このような場合は広いほうの道路幅を前面道路とすることができます。
また、容積率が異なる地域にまたがる土地全体の容積率を求める場合、それぞれの土地での延べ面積の上限の合計を、土地全体の面積で除して求めます(加重平均)

まず商業地域部分は、前面道路幅は10mですので、容積率の計算は、
10m×6/10=600% > 指定容積率400%。よって容積率の上限は400%。
次に第1種住居地域も前面道路幅は10mですので、容積率の計算は、
10m×4/10=400% > 指定容積率200%。よって容積率の上限は200%。

よって、それぞれの延べ面積の上限は、
商業地域部分:350u×400%=1,400u
第一種住居地域部分:150u×200%=300u

よって、土地全体の容積率の上限は、(1,400u+300u)÷500u=340%。

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