2級FP過去問解説　問51　2012年9月学科

贈与契約に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

１．書面によらない贈与契約においては、その履行の終わった部分について、各当事者はいつでも撤回することができる。

２．定期贈与契約は、贈与者または受贈者が死亡した場合には、その効力を失う。

３．死因贈与契約は、贈与者が死亡するまでは契約の効力が生じない。

４．贈与者は、贈与の目的物に瑕疵があることを知らなかった場合は、受贈者に対しその瑕疵についての責任を負わない。

贈与契約に関する問題です。

１．は、不適切。贈与契約が書面でなく口頭の場合は、まだ履行していない部分については「やっぱやめますわ」と取り消すことができますが、書面で契約した場合は、相手がOKしてくれないと取り消せません。

２．は、適切。定期贈与契約は、特約がない限り、贈与者・受贈者のいずれか一方が死亡した場合に効力は消滅します（定期贈与契約＝定期の給付を目的とする贈与）。

３．は、適切。死因贈与とは、当事者間の合意に基づき、贈与者の死亡により効力が発生（「私が死んだら●●をあげるよ」）する贈与です。

４．は、適切。贈与者は、贈与する目的物に瑕疵があることを知らなかった場合（欠陥住宅など）、受贈者に対し責任を負う必要はありません。

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