問51 2012年1月学科
問51 問題文択一問題
贈与に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.死因贈与とは、贈与者の単独の意思表示に基づき、贈与者の死亡により効力を生じる贈与をいう。
2.定期贈与とは、贈与者から受贈者に対する定期の給付を目的とする贈与をいう。
3.負担付贈与では、受贈者が負担すべき債務を履行しない場合でも、贈与者は負担付贈与契約の解除をすることができない。
4.贈与した財産に瑕疵があった場合、贈与者は、これを知らなかったとしてもその瑕疵に対する責任を負う。
問51 解答・解説
贈与契約に関する問題です。
1.は、不適切。死因贈与とは、当事者間の合意に基づき、贈与者の死亡により効力が発生(「私が死んだら●●をあげるよ」)する贈与です。
贈与者の単独の意思表示だけで成立するのは、遺贈です。
2.は、適切。定期贈与とは、贈与者から受贈者に対する定期の給付(毎年1回等)をする贈与です。贈与税の基礎控除110万円以内でも、毎年1回同額を贈与していたりすると、定期贈与とみなされて、贈与額全体に課税されることもあります。
3.は、不適切。負担付贈与とは、受贈者に一定の債務を負担させることを条件にした贈与ですが、受贈者が債務を履行しない場合、贈与者は負担付贈与契約を解除できます。
4.は、不適切。贈与者は、贈与する目的物に瑕疵があることを知らなかった場合(欠陥住宅など)、受贈者に対し責任を負う必要はありません。
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