問23 2013年1月学科
問23 問題文択一問題
投資信託の分類および運用手法等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.組入れ資産のほとんどが債券で株式の組入れがまったくない証券投資信託であっても、約款上の投資対象に株式が含まれていれば、公社債投資信託ではなく株式投資信託に分類される。
2.ベンチマークを上回る運用成績をあげることを目標とする運用スタイルは、アクティブ運用と呼ばれる。
3.株式投資信託において、個別銘柄の割安性を重視して銘柄選択を行う運用手法をバリュー投資と呼び、パッシブ運用の類型に区分される。
4.派生商品型の投資信託で「ブル型」と「ベア型」と呼ばれるタイプのうち、「ベア型」は、ベンチマークとする相場が下落すると基準価額が上昇するように設計されている。
問23 解答・解説
投資信託の分類・運用手法に関する問題です。
1.は、適切。株式投資信託は、約款上運用対象に株式を組み入れることができる投資信託のことで、運用上公社債だけで運用していても、約款上で株式の組み入れを認めていれば、株式投資信託となります。
2.は、適切。アクティブ運用とは、投資評価の基準となるベンチマークを上回る運用成績を目指す運用スタイルです。
3.は、不適切。バリュー投資は、PERやPBR等の指標や配当割引モデル等から見た株価の割安性に着目して、銘柄選択を行う運用スタイルですが、パッシブ運用のようにベンチマークへの連動を目指すのではなく、割安な株を探し出して運用成績の向上を目指すため、アクティブ運用に区分されます。
4.は、適切。派生商品型の投資信託とは、先物やオプションといったデリバティブ(金融派生商品)で運用する投信で、ブル型は、ベンチマークが上昇すると基準価額がベンチマーク以上に上昇し、ベア型は、ベンチマークが下落すると基準価額が上昇するように設計されています。
つまり、ブル型(牛が角を突き上げる様子に由来)は、市場が上昇しているときに更に収益が上がる商品で、ベア型(熊が爪を振り下ろす様子に由来)は、市場が下落していても収益が上がる商品ということです。
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