問25 2012年9月学科
問25 問題文択一問題
債券のリスクに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.債券の利子や元本の支払いが遅れることも含め、債務不履行となるリスクは、信用リスクである。
2.債券の発行体が属する国の政治情勢や経済情勢などにより発生するリスクは、カントリーリスクである。
3.発行体が同一の債券であれば、発行時期や利率などにかかわらず、常に同一の格付けが付される。
4.投資している債券が、償還期日よりも前に償還された場合、運用の機会損失を招くことがある。
問25 解答・解説
債券投資のリスクに関する問題です。
1.は、適切。債券投資における信用リスクとは、債券の利子や元本の支払いが遅れることも含めた、債務不履行となるリスクのことです。
借金の元本は当然のこと、利子の支払いが遅れることも、債務不履行扱いとなります。
2.は、適切。カントリーリスクとは、海外投資の際、投資先の国の政治・経済・社会状況等の変化によるリスクのことです。
外国の政府や政府機関が発行する外貨建て債券は、対象国の政治や経済が不安定になれば償還が危うくなるリスクがありますので、為替変動リスクに加えて、カントリーリスクもあるわけです。
3.は、不適切。発行体が同じ債券でも、発行時期や利率などにより、債務不履行等に陥る危険性が異なるため、信用格付けは異なります。
経営・財政難な時期は当然債務不履行の懸念から格付けが下がりますし、経営・財政難な発行体は高金利な債券にしないと投資家に買ってもらえず、しかしそれによってさらに「そんな高金利でもちゃんと償還できるのか?」と懸念され、格付けが下がるわけです。
4.は、適切。投資した債券が、償還期日よりも前に償還されると、本来得られていたはずの運用収益が得られなくなってしまい、運用の機会損失となります。
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