問29 2012年1月学科
問29 問題文択一問題
投資の手法や考え方等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.運用資産が不動産などの換金性が低いものに偏っている場合、その一部を預金等の換金性が高いものに移し変えれば、保有資産の流動性を高めることができる。
2.保有株式の銘柄が輸出型企業に偏っている場合、その一部を輸入型企業の銘柄に移し変えれば、為替相場の変動がもたらす株式投資に係る不確実性を緩和する効果が期待できる。
3.同じ格付けの債券であっても、複数銘柄に分けて投資することで、単一銘柄への集中投資よりも債券のデフォルトリスクを軽減する効果が期待できる。
4.ドルコスト平均法では、1回の投資につき、投資対象資産の単価が高くなれば高くなるほど、その資産を多く購入できる。
問29 解答・解説
投資手法・考え方に関する問題です。
1.は、適切。資産の流動性リスクとは、売りたいとき・買いたいときにすぐに売買できるかどうかというリスクで、不動産などすぐには売れない資産は流動性が低いため、一部を預金等の換金しやすいものとすることで、資産全体の流動性を高めることができます。
2.は、適切。為替が円高になると、輸出企業の株式の下落要因となりますが、輸入企業の株式の上昇要因となるため、輸出企業に偏っている保有株式の一部を、輸入企業に移し変えることで、為替変動によって資産価値が大幅に減少してしまうかもしれないという不確実性を緩和する効果が期待できます。
3.は、適切。同じ格付けの債券であっても、全てが同じタイミングでデフォルト(債務不履行)する可能性は低いため、複数銘柄に分けて投資することで、単一銘柄への集中投資よりもデフォルトリスクを軽減する効果が期待できます。
4.は、不適切。ドルコスト平均法は、金融商品を一定間隔で一定金額ずつ購入する方法で、金融商品の価格が安いときには多く、高いときには少ない量を自動的に購入することができるため、投資時期を分散することができます。
よって、1回の投資で、投資対象の単価が低いほど、多く購入できるというわけです。
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