問20 2012年9月学科
問20 問題文択一問題
損害保険を利用した家庭のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.会社員で単身赴任している夫が、自宅で生活している妻と中学の寮に入寮している長男(いずれも生計を共にしている)がケガをした場合に備えて、自身を被保険者本人とする家族傷害保険を契約した。
2.会社員が、病気やケガで就業不能となり収入を失うことに備えて、所得補償保険を契約した。
3.会社員が、火災や地震などにより自宅建物が損壊したときに備えて、火災保険に地震保険を付帯して契約した。
4.会社員が、自己所有の原動機付自転車を運転中に事故で他人にケガをさせ法律上の賠償責任を負った場合に備えて、普通傷害保険に個人賠償特約を付帯した。
問20 解答・解説
損害保険による個人のリスク管理に関する問題です。
1.は、適切。家族傷害保険は、日常生活の偶然な事故による傷害(死亡・後遺障害・入院・手術・通院)を補償する保険で、本人・配偶者・その他の親族が補償対象です。
※その他の親族:同居親族、別居の未婚の子(いずれも本人または配偶者と同一生計)
よって、単身赴任中の夫とは別居でも、同一生計の妻と長男は補償対象です。
2.は、適切。所得補償保険は、病気やケガで就業不能となった場合、保険金として設定した一定金額を月額で受け取れる保険です。
3.は、適切。地震保険は、居住用建物や家財について、地震以外にも、地震によって生じた火災・津波や噴火による損害を補償する保険で、火災保険に付帯して加入します。
4.は、不適切。個人賠償特約や個人賠償責任補償特約は、日常生活における偶発的な事故による賠償責任を補償するものですが、業務に関するもの、他人から預かった物や借りた物、自動車の運行・管理等の賠償責任については補償対象外です。
二輪車や原付も「自動車の運行・管理」に含まれるため、補償対象外となります(自転車は補償対象)。
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