2級FP過去問解説　問19　2011年5月学科

損害保険を活用した個人のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約等は付帯していないものとする。

１．個人事業主として事業を営むＡさんは、仕事の遂行が原因で他人にケガをさせてしまうことにより生ずる損害賠償責任に備えて、個人賠償責任保険を契約した。

２．Ｂさんは、病気やケガで就業不能となり収入を得られなくなった場合の収入の減少に備えて、所得補償保険を契約した。

３．Ｃさんは、海外旅行先での交通事故等による自身のケガの治療費の負担に備えて、海外旅行保険を契約した。

４．Ｄさんは、日常生活における事故によるケガで入院した場合の治療費の負担に備えて、国内・海外を問わず補償される普通傷害保険を契約した。

損害保険による個人のリスク管理に関する問題です。

１．は、不適切。個人賠償責任保険は、日常生活における偶発的な事故による賠償責任を補償するものですが、業務に関するもの、他人から預かった物や借りた物、自動車の運行・管理等の賠償責任については補償対象外です。

２．は、適切。所得補償保険は、病気やケガで就業不能となった場合、保険金として設定した一定金額を月額で受け取れる保険です。

３．は、適切。海外旅行保険は、海外旅行先での病気やケガの治療費、盗難被害、他者への賠償責任等を補償するものです。

４．は、適切。普通傷害保険は、日常生活における事故によるケガを補償するもので、国内外を問わず補償対象になり、保険金は健康保険・労災保険・生命保険・第三者からの賠償金等とは関係なく支払われるのが特徴です。

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