問4 2012年9月学科
問4 問題文択一問題
労働者災害補償保険の給付に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.労働者が業務上の負傷または疾病による療養のため労働することができないために賃金が受けられない場合、休業第1日目から休業補償給付が支給される。
2.労災病院で療養補償給付として療養の給付を受けた労働者は、療養に要する費用の1割を負担する。
3.労働者が業務上の負傷または疾病により死亡した場合、葬祭を行う者に葬祭料が支給される。
4.遺族補償年金の支給額は、遺族補償年金の受給権者と生計を同じくする受給資格者の人数にかかわらず、一律である。
問4 解答・解説
労働者災害補償保険に関する問題です。
1.は、不適切。労災の休業補償給付は、労働者が業務上の負傷・疾病で労働できず、賃金が受けられないときに、休業4日目から支給されます。
2.は、不適切。労災の療養補償給付とは、労働者が業務上の負傷・疾病により、労災病院・労災指定医療機関で、自己負担無しで療養(医療)の給付を受けることです(現物給付)。
3.は、適切。労働者が業務上の負傷・疾病で死亡した場合、葬祭を行う者に葬祭料が支給されます。
「葬祭を行う者」ですので、遺族がいない場合、会社や友人が葬祭を行うと、その会社や友人に支給されます(労働基準監督署に請求が必要)。
4.は、不適切。遺族補償年金(業務災害)・遺族年金(通勤災害)は、受給資格のある遺族の人数等に応じて給付基礎日額の日数が増減するため、支給額が異なります。
(遺族1人…153日分、遺族2人…201日分、遺族3人…223日分、遺族4人…245日分)
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