問5 2023年1月実技中小事業主資産相談業務

問5 問題文と解答・解説

問5 問題文

Z社社債を《設例》の<Z社社債の条件>に基づいて購入した場合において、次の(1)〜(3)をそれぞれ求め、解答用紙に記入しなさい(計算過程の記載は不要)。なお、〈答〉は、表示単位の小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までを解答すること。また、税金等は考慮しないものとする。

(1)Z社社債の直接利回り

(2)Z社社債を償還まで保有した場合の最終利回り(単利)

(3)Z社社債を2年後に額面100円当たり100.10円で売却した場合の所有期間利回り(単利)

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問5 解答・解説

債券の利回りに関する問題です。

(1)直接利回りとは、債券の購入価格に対する1年間に受取る利息の割合のことで、償還差益を考慮しません。
よって、直接利回り(%)=(1年当たりの受取利息÷購入価格)×100となります。
従って問題文の例ですと、直接利回り=0.55/100.50×100=0.547…% →0.55%(小数点第3位四捨五入) です。

(2)最終利回りとは、既発債を償還期限まで保有していた場合の利回りですが、単利の利回りの計算式は、
利回り(%)=(1年間の収益合計/投資金額)×100 です。
※1年間の収益=1年分の利子+1年当たりの差益

1年分の利子  :額面100円×0.55%=0.55円
1年当たりの差益:(償還価格100.00円−購入価格100.50円)/所有期間4年=−0.125円
1年間の収益合計:利子0.55円+差益−0.125円=0.425円
利回り(%)=(収益合計0.425円/投資金額100.50円)×100=0.422…% →0.42%(小数点以下第3位四捨五入)

(3)所有期間利回りとは、既発債を償還期限前に売却した場合の利回りですが、単利の利回りの計算式は、
利回り(%)=(1年間の収益合計/投資金額)×100 です。
※1年間の収益=1年分の利子+1年当たりの差益

1年分の利子  :額面100円×0.55%=0.55円
1年当たりの差益:(売却額100.10円−購入価格100.50円)/所有期間2年=−0.2円
1年間の収益合計:利子0.55円+差益−0.2円=0.35円
利回り(%)=(収益合計0.35円/投資金額100.10円)×100=0.349…% →0.35%(小数点以下第3位四捨五入)

以上により正解は、(1)0.55(%) (2)0.42(%) (3)0.35(%)

問4             問6

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