問4 2023年1月実技中小事業主資産相談業務

問4 問題文と解答・解説

問4 問題文

Mさんは、Aさんに対して、《設例》の<X社およびY社に関する資料>に基づき、株式投資の主な投資指標について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(4)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。

(1)「X社のPERは、Y社のPERを2倍以上、上回っています」

(2)「X社のPBRは、Y社のPBRを3倍以上、上回っています」

(3)「X社のROEは、Y社のROEを2倍以上、上回っています」

(4)「Y社の配当性向は、X社の配当性向を2倍以上、上回っています」

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問4 解答・解説

株式の投資指標に関する問題です。

(1)は、○。PER(株価収益率)とは、現在の株価が1株当たりの当期純利益の何倍かを示すものです。
PER=株価/1株当たり当期純利益=株価/(当期純利益/発行済株式総数)
X社のPER=22,500円÷(2,100億円/3億株)=32.142…倍
Y社のPER=3,000円÷(2,200億円/9億株)=12.272…倍
従って、X社のPERはY社のPERを2倍以上上回っています。

(2)は、○。PBR(株価純資産倍率)とは、現在の株価が1株当たりの純資産の何倍かを示すものです。
PBR(株価純資産倍率)=株価/1株当たり純資産額
           =株価/(自己資本/発行済株式総数)
よって、
X社のPBR=22,500円÷(20,100億円/3億株)=3.358…倍
Y社のPBR=3,000円÷(25,400億円/9億株)=1.062…倍
従って、X社のPBRはY社のPBRを3倍以上上回っています。

(3)は、×。ROE(自己資本利益率)とは、自己資本を使ってどれだけ利益を上げたかを示しますので、ROEが高いほど収益性が高く、株主への利益還元も期待できます。
ROE(%)=当期純利益/自己資本×100
よって、
X社のROE=2,100億円/20,100億円×100=10.447…%
Y社のROE=2,200億円/25,400億円×100=8.661…%
よって、ROEはX社のほうがY社よりも上回っていますが、1.2倍程度です。

(4)は、×。配当性向とは、当期純利益に対する配当金が占める割合のことで、配当性向が高いほど株主への利益還元が高いといえますが、利益水準が低かったり、内部留保が少なく将来への投資に消極的であるケースもあります。
配当性向=1株当たり年配当金額÷1株当たり当期純利益×100
    =配当金支払総額÷当期純利益×100
X社の配当性向=600億円/2,100億円×100=28.571…%
Y社の配当性向=900億円/2,200億円×100=40.909…%
よって、配当性向はY社株式がX社株式を上回っていますが、1.43倍程度です。

第2問             問5

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