問38 2013年1月実技資産設計提案業務
問38 問題文
健夫さんは、身体に障害のある雅夫さんのために、自分たち夫婦の相続に際しては雅夫さんに多くの財産を遺したいと考えており、遺言書を作成することを検討している。この遺言書に関するFPの皆川さんの次の説明の空欄(ア)、(イ)に入る適切な数値を語群の中から選び、解答欄に記入しなさい。
「雅夫さんに多くの財産を遺す旨の遺言書を作成する際には、美紀さんの遺留分に注意する必要があります。仮に、最初に健夫さんが死亡し(1次相続時)、健夫さんの死亡後に幸子さんが死亡した(2次相続時)とした場合、美紀さんの1次相続時における遺留分は( ア )であり、2次相続時における遺留分は( イ )となります。」
<語群>
0 1/2 1/3 2/3 1/4 1/6 1/8
問38 解答・解説
遺留分に関する問題です。
遺留分とは、相続人が最低限受け取れる財産で、被相続人の兄弟姉妹以外に認められるものです。
その割合は、相続人が直系尊属のみ場合は法定相続分の3分の1、それ以外の場合は法定相続分の2分の1。
本問の場合、一次相続時の相続人は妻と子供2人ですので、法定相続分は配偶者2分の1、子4分の1ずつですから、遺留分はさらにその2分の1となります(長女の遺留分=1/4×1/2=1/8)。
また、二次相続時の相続人は子ども2人のみですから、法定相続分は子2分の1ずつで、遺留分はさらにその2分の1となります(長女の遺留分=1/2×1/2=1/4)。
従って正解は、(ア)1/8 (イ)1/4
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