問1 2011年9月学科
問1 問題文択一問題
ファイナンシャル・プランナーの顧客に対する行為に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.税理士資格を有しないファイナンシャル・プランナーが、所得税の確定申告書を手書きで作成している顧客に対して、電子申告書作成の入力画面を見せ、インターネットによる電子申告を勧めた。
2.生命保険募集人の登録を受けていないファイナンシャル・プランナーが、顧客からのライフプランニングの相談に対し、ライフイベントに応じた一般的な生命保険の活用例を説明した。
3.弁護士資格を有しないファイナンシャル・プランナーが、顧客からの将来の相続の相談に対し、民法で定められた遺留分について一般的な解説を行った。
4.金融商品取引業の登録を受けていないファイナンシャル・プランナーが、顧客と有償の投資顧問契約を結び、その契約に基づき、顧客に対して株式の推奨銘柄の情報を提供した。
問1 解答・解説
FPの職業倫理と関連法規に関する問題です。
1.は、適切。税理士資格のないFPでも、現在の税制に関する資料の提供やそれに基づく一般的な説明などは、税理士法に抵触しないため、可能です。
従って、電子申告書作成の入力画面を見せて、インターネットによる電子申告を勧めるだけであれば税理士法に抵触しません。
2.は、適切。生命保険募集人登録を受けていないFPでも、ライフイベントに応じた一般的な生命保険の活用例を説明することは可能です。ただし、生命保険の募集行為を行うことはできません。
3.は、適切。弁護士資格を有しないFPでも、遺留分等の法律に関する一般的な解説を行うことは可能です。ただし、遺産分割交渉の代理や法律判断に基づく和解案の提案等はできません。
4.は、不適切。金融商品取引業の登録をしていないFPは、顧客との有償の投資顧問契約に基づき、顧客に対して株式の推奨銘柄情報を提供することはできません。
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