問32 2012年9月実技資産設計提案業務
問32 問題文
学さんは、健康保険の高額療養費制度の仕組みを知っておきたいと考えている。全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)の高額療養費制度における医療費の自己負担限度額に関する下表の空欄(ア)〜(ウ)に入る適切な数値を語群の中から選び、その番号のみを解答欄に記入しなさい。
<70歳未満の人の医療費の自己負担限度額>
<語群>
1. 44,400 2. 56,000 3. 60,200
4. 70,100 5. 80,100 6. 90,100
7. 135,000 8. 150,000 9. 165,000
問32 解答・解説
健康保険の高額療養費制度に関する問題です。
サラリーマンなどの会社員が加入する健康保険では、70歳未満の場合、医療費の自己負担は原則3割ですが、自己負担額には上限があり、自己負担限度額を超えた分については、高額療養費として支給されることになります。
<自己負担限度額>
上位所得者:150,000円+(総医療費−500,000円)×1%
一般所得者: 80,100円+(総医療費−267,000円)×1%
低所得者 : 35,400円
ただし、同一世帯で直近1年間に3回以上高額療養費を支給されている場合、4回目からは自己負担限度額が軽減されます(多数該当)。
多数該当の自己負担限度額は、上位所得者は83,400円、一般所得者は44,400円、低所得者は24,600円です。
いくら高額療養費で月額負担が通常8万円だとしても、それが毎月続いたらきついところですが、4回目からは約半分程度の自己負担ですむわけですね。」
よって正解は、(ア)150,000、(イ)80,100、(ウ)44,400
なお、上位所得者とは、標準報酬月額53万円以上の被保険者・被扶養者のことで、低所得者とは住民税非課税世帯等のことです。
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