問5 2024年1月実技生保顧客資産相談業務
問5 問題文
Mさんは、Aさんに対して、Aさんが提案を受けた生命保険の内容等について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(4)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「Aさんが死亡した場合、妻Bさんに支払われる死亡保険金額は、600万円となります。Aさんが死亡した場合の必要保障額を算出し、準備すべき死亡保障の額を確認したうえで、死亡保険金額をご検討ください」
(2)「Aさんが病気やケガで重度の障害状態となって働けなくなった場合、Aさんの収入が減るだけでなく、妻Bさんの仕事にも影響がでることが想定されます。現在提案を受けている生活介護収入保障特約など、重い障害や介護に備えることができる保障を準備することは検討に値します」
(3)「がん等の重度疾病については、再発のリスクがあり、治療期間も長期にわたるケースがあります。そのため、重度疾病の保障を準備する際には、再発時の保障の有無や、保険金等が支払われる疾病の種類および状態を確認する必要があります」
(4)「Aさんが厚生労働大臣により定められた先進医療による療養を受けたとき、その先進医療の技術に係る費用と同額を先進医療給付金として受け取ることができます。ただし、先進医療特約の対象は入院を伴った治療のみであり、外来での治療は対象外となります」
問5 解答・解説
必要保障額・共働きの死亡保障・重度疾病の保障・先進医療特約に関する問題です。
(1)は、○。Aさんが死亡した場合、提案を受けた生命保険からは、終身保険・定期保険特約からそれぞれ保険金・給付金が支給されます。
よって死亡保険金合計額は、
終身500万円+定期100万円=合計600万円 となりますので、死亡した場合の必要保障額を算出した上で死亡保険金額を検討することが必要です。
(2)は、○。共働きの場合、夫婦どちらかが働けなくなった場合に世帯収入の減少や家事・育児負担の外注化による支出増が発生するため、夫婦双方の死亡・医療保障を確認し、民間の介護保険や障害保障を給付する保険、就業不能保険等への加入も検討に値します(いずれも給付金は非課税)。
(3)は、○。例えば、ガン保険の入院給付金には、1回の入院でも通算での入院でも、支払日数に制限がありません。ガンは再発・転移してしまう病気のため、再発・転移の度にかかる費用にも備えられるようになっているわけです。よって、重度疾病の保障を準備する際は、再発への保障有無・保障対象の疾病等を確認することが必要です。
(4)は、×。先進医療特約は、厚生労働大臣が承認する先進医療治療を所定の医療機関にて受けたときに、給付金が支払われる特約で、療養を受けた日時点で公的医療保険制度の給付対象となっていない先進的な医療技術が対象で(加入後に新しく認められた先進医療も支払いの対象)、外来・入院問わず支払の対象となります。
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