問3 2022年5月実技資産設計提案業務
問3 問題文
下記<資料>は、2022年4月28日時点の室井さん夫婦(隆雄さんと美也子さん)のMV銀行(日本国内に本店のある普通銀行)における金融資産(時価)の一覧表である。この時点においてMV銀行が破綻した場合に、預金保険制度によって保護される金融資産の金額に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる数値を解答欄に記入しなさい。
<資料>
※隆雄さんおよび美也子さんはともに、MV銀行からの借 入れはない。
※普通預金は決済用預金ではない。
※預金の利息については考慮しないこととする。
※MV銀行は過去1年以内に他行との合併等を行っていないこととする。
・隆雄さんの金融資産のうち、預金保険制度によって保護される金額は( ア )万円である。
・美也子さんの金融資産のうち、預金保険制度によって保護される金額は( イ )万円である。
問3 解答・解説
預金保険制度に関する問題です。
銀行が破綻した場合、預金保険制度により、預金者1人当たり元本1,000万円までとその利息等が保護されます(利息のつかない決済用預金は全額保護)。
また、1つの銀行に、同じ人が複数の口座を開設している場合には、それらを合算して預金保険による保護金額を算定(名寄せ)します(決済用預金を除いて、預金者1人当たり元本1,000万円までとその利息等)。
資料のうち、普通預金と定期預金は、預金保険制度の対象ですが、外貨預金は預金保険制度の対象外です。
また、財形貯蓄は、預金以外にも、投信や国債等の金融商品で積立可能ですが、預金を利用した財形貯蓄は預金保険制度の保護対象ですので、名寄せの対象となります。
ただし、投資信託や個人向け国債は、銀行窓口で購入したとしても、預金ではないため預金保険制度の対象外です。
よって、預金保険制度で保護される金額(最大金額)は、以下の通りです。
隆雄さん :普通120万円+普通20万円+定期420万円+財形380万円=940万円
美也子さん:普通40万円+普通10万円+定期280万円+定期60万円=390万円
従って正解は、(ア)940(万円) (イ)390(万円)
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