問5 2017年9月実技個人資産相談業務
問5 問題文
Mさんは、Aさんに対して、X投資信託およびY投資信託について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1)「AさんがX投資信託から受け取る収益分配金のうち、元本払戻金(特別分配金)については、所得税の課税対象となります」
(2)「X投資信託およびY投資信託の過去5年間の運用パフォーマンスをシャープ・レシオで比較した場合、X投資信託のほうがY投資信託よりも優れていたといえます」
(3)「Y投資信託の投資対象国通貨に対し、日本円の相対的な価値が下落した場合、他の条件が同一であれば、Y投資信託の基準価額の値下がり要因となります」
問5 解答・解説
元本払戻金・シャープレシオ・為替ヘッジに関する問題です。
(1)は、×。投信の価格が元本を下回ったときの分配金(元本払戻金(特別分配金))は、元本の取り崩しに相当するため、利益が出ているわけではないとして非課税になります。
(2)は、○。シャープ・レシオ=(ポートフォリオの収益率−安全資産利子率)÷標準偏差 ですので、
X投資信託のシャープ・レシオ=(1.8%−0.1%)÷1.5%≒1.133
Y投資信託のシャープ・レシオ=(12.8%−0.1%)÷25.5%≒0.498
シャープ・レシオは、標準偏差で測ったリスク1単位に対して、超過収益率がどれだけあったかを示すものですから、値が大きいほど超過収益率が高い=優れた金融商品ということです。
従って、シャープ・レシオからみて優れている金融商品は、Xです。
(3)は、×。外貨建て金融商品や外国の投資対象(外国株・外国債券等)に投資する金融商品は、購入時より円高の場合、円換算での評価額は少なくなり、円安の場合は大きくなります(円の価値が下がる=外貨の価値が上がる)。
為替ヘッジとは、為替変動リスクを通貨先物やオプション取引等で回避することですので、為替ヘッジのないY投信は、為替ヘッジを行った場合に比べて、円安による為替差益は大きく、基準価額の値上がり要因となります。
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