問2 2017年9月実技損保顧客資産相談業務
問2 問題文
次に、Mさんは、Aさんに対して、老齢基礎年金の繰上げ支給および繰下げ支給について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な語句または数値を、下記の〈語句群〉のイ〜リのなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。
T 「老齢基礎年金の支給開始年齢は原則65歳ですが、Aさんが希望すれば、60歳以上65歳未満の間に老齢基礎年金の繰上げ支給を請求することができます。その場合、受け取る年金額は減額され、繰上げによる減額率は『繰上げ請求月から65歳到達月の前月までの月数×( 1 )%』の算式により算出されます。なお、老齢基礎年金の繰上げ支給を請求する場合は、『一生涯減額された年金が支給される』『繰上げ支給の受給権が発生した後は、( 2 )の受給権を取得できない』『繰上げ支給の受給権が発生した後に、請求の取消し、変更はできない』等に注意が必要です」
U 「Aさんが66歳に達する前に、老齢基礎年金の請求をしていなかった場合は、原則として、老齢基礎年金の繰下げ支給の申出をすることができます。仮に、Aさんが70歳0カ月で老齢基礎年金の繰下げ支給の申出をした場合の増額率は( 3 )%となります」
〈語句群〉
イ.0.3 ロ.0.5 ハ.0.7 ニ.30 ホ.42 ヘ.60
ト.障害基礎年金 チ.遺族基礎年金 リ.遺族厚生年金
問2 解答・解説
年金の繰上げ・繰下げに関する問題です。
T 老齢基礎年金を繰上げ受給する場合、1ヶ月につき0.5%減額され、減額された年金額で生涯支給されます。
また、老齢基礎年金を繰上げ受給した場合、繰り上げ請求をした日以降に障害認定を受けたとしても、原則として障害基礎年金は受給できません。
障害基礎年金は20歳以上65歳未満の被保険者が受給できるものですが、老齢基礎年金を繰上げ受給すると、65歳になったものとみなされてしまい、障害基礎年金の受給権を失ってしまうわけです。
U なお、支給繰下げをした場合、年金は1カ月当たり0.7%増額されます。
65歳からの年金を、5年繰下げて70歳から受給することで、増額率は最大42%となります。
繰下げによる増額率=5年×12月×0.7%=42%
以上により正解は、(1)ロ.0.5 (2)ト.障害基礎年金 (3)ホ.42
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