問8 2017年1月実技個人資産相談業務

問8 問題文と解答・解説

問8 問題文

AさんがX社から受け取った退職金に係る退職所得の金額を求める次の〈計算手順〉の空欄(1)〜(4)に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。なお、障害者になったことがAさんの退職の直接の原因ではないものとする。また、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。

〈計算手順〉
1.退職所得控除額
( 1 )万円+( 2 )万円×{( 3 )年−20年}=□□□万円

2.退職所得の金額
(3,000万円−□□□万円)×□□□=( 4 )万円

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問8 解答・解説

退職所得に関する問題です。

退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられますので、38年2ヶ月のAさんは、39年とされます。

よって問題文での退職所得の計算式は、
=[3,000万円−{40万円×20年+70万円×(39年−20年)}]×1/2
={3,000万円−(800万円+1,330万円)}×1/2
=(3,000万円−2,130万円)×1/2
=435万円

以上により正解は、(1)800(万円) (2)70(万円) (3)39(年) (4)435(万円)

※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。

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