問5 2016年9月実技個人資産相談業務

問5 問題文と解答・解説

問5 問題文

X投資信託およびY投資信託についてMさんが説明した次の記述(1)〜(3)について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。

(1) 「将来的に円高を予想するときは、X投資信託において、為替ヘッジなしのファンドを選択すべきです」

(2) 「Aさんは投資信託を保有している期間中、運用管理費用(信託報酬)を負担する必要があります。この運用管理費用(信託報酬)は決算日に前決算日以降の期間分がまとめて控除されるため、決算日の基準価額はその分下がります」

(3) 「金融商品取引法において、投資信託の販売資料として目論見書の交付が義務付けられています。目論見書には、投資家に原則としてあらかじめまたは販売と同時に交付しなければならない『交付目論見書』と、投資家の請求に基づき交付される『請求目論見書』があります」

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問5 解答・解説

為替ヘッジ・運用管理費用・目論見書に関する問題です。

(1) は、×。為替ヘッジとは、為替変動リスクを通貨先物やオプション取引等で回避することですので、為替ヘッジのないX投信は、為替ヘッジを行った場合に比べて、円高による為替差損は大きく、基準価額の値下がりも大きくなります。

(2) は、×。運用管理費用(信託報酬)は、投資家が負担するコストで、投信の保有期間中に日々信託財産から差し引かれますので、決算日の基準価額がその分まとめて下がることはありません。

(3) は、○。目論見書のうち、交付目論見書は投資家に必ず交付されますが、請求目論見書は投資家から請求があった際に交付されます。
交付目論見書には、ファンドの仕組みや投資方針といった投資判断にあたって必要かつ重要なものが記載され、請求目論見書には、ファンドの沿革や経理状況等の詳細情報が記載されます。

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