問4 2016年9月実技個人資産相談業務
問4 問題文
Mさんは、Aさんに対して、X投資信託およびY投資信託のパフォーマンス評価について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な語句または数値を、下記の〈語句群〉のイ〜チのなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。
「無リスク資産利子率を1%と仮定した場合、 過去3年間の運用パフォーマンスに基づくX投資信託のシャープ・レシオは、( 1 )です。一方、Y投資信託のシャープ・レシオは、□□□です。シャープ・レシオの値が大きいほど、取ったリスクに対して大きなリターンを得たことになります。このため、X投資信託とY投資信託を比較した場合、シャープ・レシオについては( 2 )投資信託のほうが過去のパフォーマンスは優れていたといえます。
また、仮にX投資信託を60%、Y投資信託を40%の比率で組み入れたポートフォリオを組成した場合、過去3年間の平均収益率を期待収益率とすると、このポートフォリオの期待収益率は( 3 )%です」
〈語句群〉
イ.1.0 ロ.1.5 ハ.2.0 ニ.4.6 ホ.5.4
へ.10.0 ト.X チ.Y
問4 解答・解説
シャープレシオ・ポートフォリオの期待収益率に関する問題です。
シャープ・レシオ=(ポートフォリオの収益率−安全資産利子率)÷標準偏差 ですので、
X投資信託のシャープ・レシオ=(3%−1%)÷2%=1.0
Y投資信託のシャープ・レシオ=(7%−1%)÷4%=1.5
シャープ・レシオは、標準偏差で測ったリスク1単位に対して、超過収益率がどれだけあったかを示すものですから、値が大きいほど超過収益率が高い=優れた金融商品ということです。
従って、シャープ・レシオからみて優れている金融商品は、Yです。
また、ポートフォリオの期待収益率=(各資産の構成比×各資産の期待収益率※)の合計 となります。
※各資産の収益率=(予想収益率×生起確率)の合計
本問ではX投信・Y投信の過去3年間の平均収益率を期待収益率としますので、XとYの平均収益率に構成比を乗じたものの合計がポートフォリオの期待収益率となるわけです。
従って、ポートフォリオの収益率=3%×60%+7%×40%=4.6%
よって正解は、4.6%
なお、ポートフォリオの期待収益率は、本問のように各資産ごとの期待収益率を算出して計算する方法以外にも、好況・現状維持・不況等の各シナリオごとの期待収益率を算出して計算する方法もあります。
その場合は、ポートフォリオの期待収益率=(各シナリオの生起確率×各シナリオの収益率※)の総和
となります。
※各シナリオの収益率=(収益率×投資比率)の総和
以上により正解は、(1)イ.1.0 (2)チ.Y (3)ニ.4.6
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