問35 2016年5月実技資産設計提案業務
問35 問題文
<設例>の<資料4>および下記<資料>に基づいて計算した平成27年分の神田商店のキャッシュフローの金額として、正しいものはどれか。
<資料>
[前提条件]
・決算時において、売上および必要経費に関して「未収」・「未払」・「前受」・「前払」となっている金額はないものとする。また、平成27年中の固定資産の購入もないものとする。
・<資料4>に記載されているデータおよび上記以外に、キャッシュフローの計算に影響を与えるものはないものとする。
[キャッシュフローの計算式]
キャッシュフロー=売上(収入)金額−売上原価−必要経費の合計額+必要経費のうち現金支出を伴わない経費の額−必要経費に含まれていない現金支出の額
1.1,140万円
2.1,210万円
3.1,240万円
4.1,310万円
問35 解答・解説
キャッシュフローに関する問題です。
キャッシュフローは、一定期間内の現金の流入と流出をそれぞれ合計し、流入額から流出額を差し引いた手元に残る資金の流れのことです。
本問では、売上金額・売上原価・必要経費は全て資料に記載されていますが、キャッシュフローの計算上、必要経費のうち現金支出を伴わない額は加算し、必要経費に含まれていない現金支出は減算します。
本問の必要経費のうち、利子割引料とは、事業用の借入金に対する利息(金利手数料)や手形の割引料等で、事業に必要なものであれば、必要経費に算入可能です。
実際に借入金の返済や手形の割引時に現金が流出しますので、キャッシュフローの計算上も必要経費に含まれます。
また、業務用の建物や機械等の、時間経過や利用頻度で価値が減少する資産については、減価償却資産として取り扱い、建物などの取得価額のうち、毎年一定額または一定割合を経費計上します。
よって、実際には現金支出はないものの必要経費に含まれるため、キャッシュフローの計算上は、減価償却費は加算対象となります。
最後に、資産・負債の状況欄における借入金600万円のうち、100万円が平成27年中の借入金の元本返済に充当されています。
元本部分は土地や建物といった資産に変わっているだけで、価値は変わらないとされるため、借入金の元本部分の返済は、必要経費になりません。ただし、実際には借金返済でお金が出ていっていますので、キャッシュフローの計算上では、元本部分の返済は、支出扱いです(必要経費に含まれていない現金支出)。
キャッシュフロー=4,500万円−2,240万円−(30万円+70万円+920万円)+70万円−100万円=1,210万円
従って正解は、2. 1,210万円
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