問14 2016年1月実技中小事業主資産相談業務
問14 問題文
下記の〈参考〉を基に、X社株式の1株当たりの純資産価額を求めなさい。〔計算過程〕を示し、〈答〉は円単位とすること。なお、資料中の「□□□」は、問題の性質上、伏せてある。
〈参考〉純資産価額の計算式
{(相続税評価額による総資産価額−負債の合計額)−(相続税評価額による純資産価額−帳簿価額による純資産価額)×38%}/□□□株
問14 解答・解説
1株当たりの純資産価額に関する問題です。
1株当たりの純資産価額について、数式は以下の通りです。
株価=(相続税評価額の総資産価額−負債合計額−評価差額の法人税相当額)÷発行済株式総数
※評価差額の法人税相当額=(相続税評価額の純資産額−帳簿価額の純資産額)×38%
上記の法人税相当額の計算式は、平成26年4月1日から「40%」となっていましたが、法人税率の引き下げにより、平成27年4月1日からは「38%」となりました。
よって、問題文の数値を数式に当てはめていくと、
相続税評価額の純資産価額=102,150万円−21,500万円=80,650万円
帳簿価額の純資産額=84,650万円−21,500万円=63,150万円
評価差額の法人税相当額=(80,650万円−63,150万円)×38%
=17,500万円×42%=6,650万円
ここで相続税評価額の総資産価額−負債の合計額=相続税評価額の純資産額 ですので、
株価=(80,650万円−6,650万円)÷160,000株
=74,000万円÷160,000株=4,625円
以上により正解は、4,625(円)
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