問3 2015年10月実技生保顧客資産相談業務
問3 問題文
最後に、Mさんは、Aさんに対して、Aさんが60歳でX社を退職した場合の公的年金の取扱いについて説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1) 「退職後、Aさんが国民年金の第2号被保険者に該当しなくなった場合、妻Bさんは、国民年金の第1号被保険者として保険料を納付することになります」
(2) 「退職後、Aさんが老齢厚生年金の繰上げ支給を請求する場合は、その請求と同時に老齢基礎年金の繰上げ支給の請求を行わなければなりません」
(3) 「退職後、Aさんが希望すれば、老齢基礎年金の支給開始を繰り上げることができますが、繰上げ支給の請求をした場合、老齢基礎年金の年金額は繰上げ1カ月当たり0.7%減額されます」
問3 解答・解説
年金の種別変更・支給繰上げに関する問題です。
(1) は、○。サラリーマン等の第2号被保険者(厚生年金保険の被保険者)であった夫の退職後、扶養されていた妻は国民年金の第3号被保険者資格を喪失するため、厚生年金保険の被保険者等にならない場合には、国民年金の第1号被保険者となり、3号から1号への種別変更の届出と国民年金保険料の納付が必要となります。
(2) は、○。老齢厚生年金の繰上げは、老齢基礎年金と同時に請求しなければならないため、老齢厚生年金の支給開始年齢を繰り上げると、老齢基礎年金も同時に繰上げ受給することになります。
(3) は、×。支給繰上げをした場合には、年金は1カ月当たり0.5%減額されます。逆に、支給繰下げをした場合、年金は1カ月当たり0.7%増額されます。
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