問11 2014年9月実技中小事業主資産相談業務
問11 問題文
対象地に耐火建築物を建築する場合,容積率の算定の基礎となる延べ面積の限度を求めなさい。〔計算過程〕を示し,〈答〉はu単位とすること。
問11 解答・解説
延べ面積の上限に関する問題です。
延べ面積の上限=土地面積×その土地の容積率 ですが、建ぺい率同様、建築物の敷地が、容積率の異なる2つ以上の地域にわたる場合、敷地全体の延べ面積の上限は、「各地域の面積×各容積率」の合計となります。
ただし、容積率は、前面道路の幅が12m未満の場合に、用途地域によって制限されます。
計算式は、
住居系用途地域の場合……前面道路幅×4/10
その他の用途地域の場合…前面道路幅×6/10
この計算式結果と指定容積率を比べて、小さいほうが容積率の上限です。
問題文では道路が20mと6mの2つありますが、このような場合は広いほうの道路幅を前面道路とすることができます。
従って、問題の土地はいずれも前面道路幅20m>12mですから、用途地域による制限は適用されず、指定容積率が適用されます。
よって、延べ面積の上限は、
近隣商業地域部分 :(500u+250u)×400%=3,000u
第一種住居地域部分:(200u+100u)×300%=900u
対象地の延べ面積上限:3,000u+900u=3,900u
以上により正解は、3,900 u
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