問5 2014年5月実技個人資産相談業務
問5 問題文
Ａさんが，特定口座を利用して《設例》の条件でＸ投資信託を500万口購入し，その後，基準価額10,500円（１万口当たり）で，すべて換金した場合の譲渡所得の金額を，解答用紙の手順に従い，計算過程を示して求めなさい。なお，Ａさんは，これ以外にＸ投資信託を含む株式等の取引はしておらず，Ｘ投資信託から元本払戻金（特別分配金）は受け取っていないものとする。また，《設例》に挙げられているもの以外の費用等は考慮しないものとする。
問5 解答・解説
株式投資信託換金時の譲渡所得に関する問題です。
まず、投信の売却益（譲渡所得）＝換金額−取得価額 となります。
換金額については、換金時の基準価額10,500円が該当しますが、X投資信託の場合は「信託財産留保額：解約価額の0.2％」とされています。
よって、換金額＝10,500円−10,500円×0.2％＝10,479 円
次に取得価額とは、個別元本に販売手数料などの取得費用を加えた、投資金額のことです。
これに対し個別元本とは、同じ投資信託を追加購入した場合に、それぞれの口数に応じて加重平均した購入価格です。
X投資信託の場合は「購入時手数料：購入価額の3.24％」とされています。
よって、取得価額＝10,000円＋10,000円×3.24％＝10,324 円
従って、Ａさんの投信１万口当たりの売却益＝10,479 円−10,324 円＝155円
ただし、実際にはAさんは投信500万口を購入していますので、
500万口分の売却益＝155円×500万口／1万口＝77,500円
よって正解は、77,500円
問4
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