問33 2014年1月実技資産設計提案業務

問33 問題文と解答・解説

問33 問題文

真紀さんの母親の杉山慶子さんは、先月、年金事務所で国民年金の保険料納付状況を確認し、次の<資料>「被保険者記録照会(資格・納付V)」を受け取った。<資料>および下記の計算式に基づいてFPの大久保さんが計算した、杉山慶子さんに65歳から支給される老齢基礎年金の額として、正しいものはどれか。なお、杉山慶子さんの国民年金保険料の免除期間(全額免除および半額免除)は平成21年3月以前のものである。

・老齢基礎年金の計算式
778,500円×{保険料納付済月数+(保険料免除月数×免除の種類に応じた割合※)}/480月

※免除の種類に応じた割合
 全額免除 :1/3
 3/4免除:1/2
 半額免除 :2/3
 1/4免除:5/6

・振替加算は考慮しないものとする。

・端数処理
計算過程においては円未満を四捨五入し、老齢基礎年金額については、50円未満の端数が生じたときはこれを切り捨て、50円以上100円未満の端数が生じたときはこれを100円に切り上げるものとする。

<資料>


1.538,500円

2.557,900円

3.583,900円

4.590,400円

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問33 解答・解説

老齢基礎年金の支給額に関する問題です。

老齢基礎年金額の計算式は、以下の通りです。
老齢基礎年金=満額の基礎年金×(納付済月数+免除分調整月数)/(加入可能年数×12)

資料は年金の納付記録ですが、この中で「納付記録」欄を見てみると、「納付332」とあり、その右側に「全免36」・「3/4免0」・「半免24」・「1/4免0」・「学生0」・「猶予0」・「付加0」とあります。
これは、「保険料納付済月数332月」で、「全額免除36月」・「半額免除24月」を表しています。

次に免除期間は、全額免除や半額免除等、免除分に応じて免除月数に一定数を乗じて、調整計算します。
問題文の中で、全額免除:1/3、半額免除:2/3とありますので、
免除分調整月数:全額免除36月×1/3+半額免除24月×2/3=28月

またAさんは昭和16年4月2日以降生まれですので、「加入可能年数」は40年です。
(昭和16年4月1日以前生まれの場合、加入可能年数は40年を下回ります。)
以上により、
老齢基礎年金=778,500円×{(332月+28月)/480月}
      =583,875
      ≒583,900円
(50円未満切捨て、50円以上100円未満切上げ)

従って正解は、3.583,900円

問32             問34

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