問2 2014年1月実技中小事業主資産相談業務
問2 問題文
Mさんは次に,Aさんに対して,中小企業退職金共済制度(以下,「中退共」という)の特徴について説明した。Mさんが説明した次の記述(1)〜(3)について,適切なものには○印を,不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
(1) 「中退共に加入するには,常時雇用する従業員数や資本金の額について,所定の要件を満たすことが必要になります。X社は,一般業種に該当し,現時点において,常時雇用する従業員数が300人以下または資本金の額が3億円以下という加入要件を満たしています」
(2) 「 掛金は,被共済者(従業員)1人につき月額5,000円から20,000円までの16種類のなかから任意に選択し,拠出することができます」
(3) 「被共済者(従業員)が退職したときは,直接,退職金が一時金として支給されます。ただし,所定の要件を満たしている場合は,5年または10年の期間で分割して受け取ることもできます」
問2 解答・解説
中小企業退職金共済(中退共)に関する問題です。
(1) は、○。中退共に加入できる法人は業種により異なり、一定の要件(常用従業員数または資本金・出資金)を満たす必要があります。
一般業種の要件は、「常用従業員数300人以下または資本金・出資金3億円以下」ですので、]社はいずれの要件も満たしている(常用従業員30人(パート除く)、資本金5,000万円)ため、加入することができます。
(2) は、×。中退共の掛金は、従業員1人につき月額5,000円以上30,000円以下の16種類(パートタイマーなどの短時間労働者の場合は2,000円以上4,000円以下の3種類)の範囲内で、事業主はその中から従業員ごとに任意に選択できます。
(3) は、○。被共済者(従業員)が退職すると、中退共の退職金は、法人を介さずに、直接中退共から従業員に支払われ、退職日に60歳以上で退職金が一定額以上の場合は、退職金の全部または一部を分割して受け取ることも可能(5年間または10年間)です。
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