問5 2013年5月実技生保顧客資産相談業務
問5 問題文
Mさんは,第1子の誕生後にAさんが死亡した場合の必要保障額を計算した。(1)遺族に必要な生活資金等の総額(支出総額),(2)必要保障額,をそれぞれ求めなさい。計算にあたっては下記<条件>を利用し,それ以外の条件等は考慮しなくてよい。
<条件>
@)現在の毎月の日常生活費(住居費を除く)は25万円であり,Aさん死亡後から子が独立するまで(22年間)の生活費は,現在の日常生活費の70%とし,子の独立後の期間における妻Bさんの生活費は,現在の日常生活費の50%とする。
A)子の独立時の妻Bさんの年齢における平均余命は,39年とする。
B)Aさんの葬儀費用等は,300万円とする。
C)Aさん死亡後からの住居費の総額は,4,200万円とする。
D)子の教育資金および結婚援助資金の総額は,1,200万円とする。
E)死亡退職金見込額と保有金融資産の合計額は,1,000万円とする。
F) Aさん死亡後に妻Bさんが受け取る公的年金等の総額は7,100万円,パートタイマーとして得る収入の総額は4,200万円とする。
G)《設例》の生命保険の保障金額は,考慮しなくてよい。
問5 解答・解説
必要保障額に関する問題です。
死亡時の必要保障額の計算式は、 必要保障額=死亡後の総支出−総収入 ですから、収入と支出をそれぞれ計算します。
<支出の部>
(1)(2)死亡後の生活費
・第1子が独立するまで:現在の生活費25万円×70%×12ヶ月×22年=4,620万円
・第1子独立後:現在の生活費25万円×50%×12ヶ月×平均余命39年=5,850万円
よって、Aさん死亡後の生活費:4,620万円+5,850万円=10,470万円
(3) 葬儀費用等:300万円
(4) 死亡後の住居費:4,200万円
(5) 教育資金・結婚援助資金:1,200万円
よって、総支出=10,470万円+300万円+4,200万円+1,200万円=1億6,170万円
<収入の部>
(6) 死亡退職金見込額と保有金融資産の合計額:1,000万円
(7) 妻Bさんの公的年金総額:7,100万円、パートタイマー収入総額:4,200万円
(8) 現在加入している生命保険の保障金額は考慮しない。
よって、総収入=1,000万円+7,100万円+4,200万円=1億2,300万円
従って、必要保障額=総支出1億6,170万円−総収入1億2,300万円 =3,870万円 です。
従って正解は、(1) 16,170、 (2) 3,870
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