問12 2012年9月実技資産設計提案業務
問12 問題文
加瀬友里恵さんが契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容等に関する次の記述の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる数値または語句を解答欄に記入しなさい。なお、保険契約は有効に継続し、かつ各特約(更新型)も自動更新しているものとし、友里恵さんはこれまでに<資料>の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
<資料>
・ 友里恵さんが、現時点で、初めてガン(悪性新生物)と診断され、治療のため26日間入院し、その間に給付倍率40倍の手術(1回)を受けた場合、保険金・給付金合計で( ア )万円を受け取ることができる。
・ 友里恵さんが、現時点で、不慮の事故(交通事故)により即死した場合、淑子さんが受け取る死亡保険金は( イ )万円である。この死亡保険金は、( ウ )の課税対象となる。
問12 解答・解説
生命保険の保障内容に関する問題です。
ガンで入院した場合、本問の定期保険特約付終身保険からは疾病入院特約によって給付金が支払われます(災害入院特約はケガによる入院が対象)。
さらに、本問のガン手術は給付倍率40倍の手術ということですので、疾病入院特約については、入院給付金日額の40倍の手術給付金が支払れることになります。
よって、ガンで26日間入院し、手術を1回受けた場合の保険金合計額は、
入院給付金:疾病入院0.5万円×22日間=11万円
※入院特約は入院5日目からの給付のため、期間は22日間。
手術給付金:疾病入院0.5万円×40倍=20万円
合計:11万円+20万円=31万円 となります。
また、友里恵さんが現時点で不慮の事故(交通事故)により死亡(即死)した場合、終身保険・定期保険特約・災害割増特約からそれぞれ保険金・給付金が支給されます。
不慮の事故で180日以内に死亡した場合、災害割増特約が上乗せされます(傷害特約も同様)。
※災害割増特約:不慮の事故による死亡・高度障害が支払対象
※傷害特約:不慮の事故による死亡・身体障害が支払対象(障害の程度に応じて給付)
よって、本問の定期保険特約付終身保険で支払われる死亡保険金合計額は、
終身300万円+定期2,700万円+災害割増300万円=合計3,300万円 となります。
また、生命保険の契約者と被保険者が同じで、保険金受取人が異なり、受取人が相続人となる場合、支払われる死亡保険金は、みなし相続財産として、相続税の課税対象となります(受取人が相続人でない第3者の場合は、全額が遺贈として相続税の課税対象(死亡保険金の非課税(500万円×法定相続人の数)の適用はありません))。
よって、淑子さんが受け取る死亡保険金は相続税の課税対象です。
以上により正解は、(ア)31、(イ)3,300、(ウ)相続税
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