2級FP過去問解説　問5　2012年9月実技（中小事業主）

ＴＴＢが79円，ＴＴＳが81円のときに１万米ドルの外貨定期預金（期間３カ月）を利率（年率）0.4％で預け入れ，３カ月後の満期時にＴＴＢが82円，ＴＴＳが84円になっていた場合の，円ベースでの運用利回り（年換算）を求めなさい。計算過程を示し，計算結果は％表示の小数点以下第３位を四捨五入すること。なお，税金は考慮しないものとする。

外貨預金に関する問題です。

1万ドルの定期預金をしたわけですから、預入時のレートTTS1ドル81円から、投資した円は、1万ドル×81円＝81万円。

また、利息は年率0.4%で、3ヶ月満期ですから、3ヶ月分の利息は年利の12分の3です。
よって、3ヶ月分の利息＝10,000ドル×0.4％×3／12＝10ドル　です。
従って、ドル建ての元利合計は、10,000ドル＋10ドル＝10,010ドル　です。

満期時のレートは、TTB1ドル82円なので、10,010ドルを円換算すると、
円転した元利合計額＝82円×10,010ドル＝820,820円

当初元本810,000円が満期で820,820円に増えましたね。
820,820円−810,000円＝10,820円　←これが利益額。

ただし、本問では年換算の利回りを求めますので、
今算出された利益額は3ヶ月分ですから、年換算するにはこれを４倍します。
年換算の利益額＝10,820円×４＝43,280円

元本に対する割合は、43,280円÷810,000円×100≒5.34%（小数点以下第3位四捨五入）

よって、正解は　5.34％　

なお、顧客が円を外貨に換える際の為替レートはＴＴＳで、顧客が外貨を円に換える際の為替レートがＴＴＢです。
ＴＴＳ…「顧客が円売り」もしくは「銀行が外貨売り」ですので、「売り」＝Sell
ＴＴＢ…「顧客が円買い」もしくは「銀行が外貨買い」ですので、「買い」＝Buy

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