問5 2012年1月実技個人資産相談業務

問5 問題文と解答・解説

問5 問題文

Aさんが保有している《設例》の投資信託からの収益分配金に関して,ファイナンシャル・プランナーが説明した以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。 

Aさんが保有している《設例》の投資信託の1万口当たりの普通分配金は(  1  )円となり,1万口当たりの特別分配金は(  2  ) 円となる。
また,Aさんが受け取った収益分配金の手取り金額(税引き後)は(  3  )円となる。

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問5 解答・解説

投資信託の分配金に関する問題です。

追加型の株式投資信託で、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも低い場合、分配金は特別分配金として非課税となります。
つまり、投信の価格が元本を下回ったときの分配金は、元本の取り崩しに相当するため、利益が出ているわけではないとして非課税になるわけです。
逆に、収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本(収益分配金支払前)よりも高い場合、分配金は普通分配金として課税対象となります。

Aさんの収益分配金支払(落ち)前の個別元本=8,600円で、収益分配金支払後の基準価額8,000円ですから、差額600円が1万口当たりの特別分配金です。

収益分配金=普通分配金+特別分配金 ですから、
1万口当たりの普通分配金=収益分配金800円−特別分配金600円=200円

また、株式投資信託の収益分配金は配当所得となり、10%が源泉徴収されます。
Aさんは100万口購入していますので、
特別分配金=600円×100万口/1万口=60,000円
普通分配金=200円×100万口/1万口=20,000円
源泉徴収後の普通分配金=20,000円×90%=18,000円

よって、源泉徴収後の手取り=60,000円+18,000円=78,000円

従って正解は、(1) 200、(2) 600、(3) 78,000

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