問35 2024年1月学科
問35 問題文択一問題
次のうち、青色申告者のみが適用を受けることができる所得税の青色申告の特典として、最も不適切なものはどれか。
１．棚卸資産の評価における低価法の選択
２．純損失の繰戻還付
３．雑損失の繰越控除
４．中小事業者の少額減価償却資産の取得価額の必要経費算入
問35 解答・解説
青色申告に関する問題です。
１．は、適切。青色申告の特典として、棚卸資産の評価方法として低価法を選択（取得原価と時価を比較していずれか低い価額を棚卸資産の期末評価額とする）可能です。
※低価法を選択すると、売却前に、資産の時価減少を損益に反映することができるというメリットがあります。
２．は、適切。青色申告の特典として、損益通算しても控除しきれない損失額を前年に繰り戻して所得税の還付を受ける（純損失の繰戻還付）ことができます（2年以上前の所得への繰り戻しは不可）。
３．は、不適切。雑損失の繰越控除は、災害等による住宅や家財等の損失額を、その年の所得金額から雑損控除として控除しきれない損失額を、青色・白色申告関係なく、3年間繰り越すことができる制度です。
青色申告の特典は、損益通算しても控除しきれない損失額を、翌年以後3年間繰り越すことができる純損失の繰越控除です。
４．は、適切。使用可能期間が1年未満か、取得価額10万円未満の減価償却資産は、減価償却せずに全額その年度に損金算入または経費計上できますが、青色申告する中小事業者の場合は少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例により、取得価額30万円未満のものも、年間の合計額300万円まで全額損金算入または経費計上できます。
よって正解は、３．
問34
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