問23 2024年1月学科
問23 問題文択一問題
固定利付債券の利回り(単利・年率)に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。なお、手数料、経過利子、税金等については考慮しないものとし、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入するものとする。
表面利率が0.90%、償還までの残存期間が10年の固定利付債券を、額面100円当たり103円で購入した投資家が、購入から4年後に額面100円当たり102円で売却した場合の所有期間利回りは( ア )であり、償還期限まで10年保有した場合の最終利回りよりも( イ )。
1.(ア)0.63% (イ)高い
2.(ア)0.63% (イ)低い
3.(ア)0.58% (イ)高い
4.(ア)0.58% (イ)低い
問23 解答・解説
債券の利回りに関する問題です。
所有期間利回りとは、既発債を償還期限前に売却した場合の利回りです。
1年分の利子 :額面100円×0.90%=0.90円
1年当たりの差益:(売却額102.00円−購入価格103.00円)/所有期間4年=▲0.25円
1年間の収益合計:利子0.90円+差益▲0.25円=0.65円
利回り(%)=(収益合計0.65円/投資金額103.00円)×100=0.631… →0.63%(小数点以下第3位四捨五入)
次に、最終利回りとは、既発債を償還期限まで保有していた場合の利回りですが、単利の利回りの計算式は、
利回り(%)=(1年間の収益合計/投資金額)×100 です。
※1年間の収益=1年分の利子+1年当たりの差益
1年分の利子 :額面100円×0.90%=0.90円
1年当たりの差益:(償還価格100.00円−購入価格103.00円)/所有期間10年=▲0.30円
1年間の収益合計:利子0.90円+差益▲0.30円=0.60円
利回り(%)=(収益合計0.60円/投資金額103.00円)×100=0.582…→0.58%(小数点以下第3位四捨五入)
よって、4年後売却の所有期間利回りの方が、10年後償還の最終利回りよりも高いことになります。
よって正解は、1.
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