問58 2023年9月学科
問58 問題文択一問題
相続税の計算に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.遺産に係る基礎控除額の計算上、法定相続人の数は、相続人が相続の放棄をした場合には、その放棄がなかったものとした場合における相続人の数である。
2.遺産に係る基礎控除額の計算上、法定相続人の数に含めることができる養子の数は、被相続人に実子がなく、養子が2人以上いる場合には1人である。
3.遺産に係る基礎控除額の計算上、被相続人の特別養子となった者は実子とみなされる。
4.遺産に係る基礎控除額の計算上、被相続人の子がすでに死亡し、代襲して相続人となった被相続人の孫は実子とみなされる。
問58 解答・解説
相続税の基礎控除に関する問題です。
1.は、適切。相続税の基礎控除は、3,000万円+法定相続人の数×600万円ですが、相続税の基礎控除の計算上では、法定相続人は相続放棄があっても、「相続放棄はなかったもの」として扱われます。
2.は、不適切。相続税の基礎控除は、3,000万円+法定相続人の数×600万円ですが、養子の場合は実子がいる場合は1人まで、実子がいない場合は2人まで法定相続人とすることができます。
3.は、適切。相続税の基礎控除は、3,000万円+法定相続人の数×600万円 で、養子の場合は実子がいる場合は1人まで、実子がいない場合は2人まで法定相続人とすることができますが、法律上特別養子や配偶者の実子で被相続人の養子となった者は実の子とされるため、養子としてはカウントされません。
4.は、適切。被相続人が死亡するよりも先に相続人が死亡した場合、その相続人の直系卑属が代襲相続人として、相続人に代わって相続します。このため、相続税の基礎控除は、3,000万円+法定相続人の数×600万円ですが、養子の場合は実子がいる場合は1人まで、実子がいない場合は2人まで法定相続人とする際、代襲相続人は実子とみなされます。
よって正解は、2.
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