問28 2023年9月学科
問28 問題文択一問題
ポートフォリオ理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.ポートフォリオのリスクは、組み入れた各資産のリスクを組入比率で加重平均した値以下となる。
2.ポートフォリオのリスクのうち、分散投資によって消去できないリスクをアンシステマティック・リスクという。
3.ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値よりも大きくなる。
4.国債や社債のうち、発行時に将来の利息支払額が確定する固定利付債券は、すべて安全資産(無リスク資産)に分類される。
問28 解答・解説
ポートフォリオ理論に関する問題です。
1.は、適切。ポートフォリオのリスクは、組入資産間の相関係数が1でない限り、組入資産のリスクの加重平均を下回り、組入資産間の相関係数が1のときはリスクの加重平均と等しくなります。
2.は、不適切。ポートフォリオのリスクにはアンシステマティックリスク(非市場リスク)とシステマティックリスク(市場リスク)がありますが、最適ポートフォリオを組んだとしても、システマティックリスク(市場リスク)をゼロには出来ません。つまり、ほぼ全ての証券に影響を及ぼすような価格変動要因については、分散投資でも消去できないわけです。
3.は、不適切。ポートフォリオの期待収益率=(各資産の期待収益率×組入比率)の総和 です。
つまり、各資産の期待収益率の単純な平均ではなく、ポートフォリオの期待収益率は、各資産の期待収益率に投資している割合(組入比率)を加味して平均(加重平均)した値となります。
4.は、不適切。安全資産(無リスク資産)とは、預金や国債等の将来の収益が確定している、基本的に元本割れの無い資産です。社債は固定利付債で利払いが確定していても、債券の利子や元本の支払いが遅れることも含めた、債務不履行となるリスク(信用リスク(デフォルトリスク))が国債等より高いため、危険資産(リスク資産)に分類されます。
よって正解は、1.
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