問39 2023年5月実技資産設計提案業務
問39 問題文
裕子さんは、母親の春美さんが亡くなるまでの一定期間、春美さんを介護するために会社を休んでいた。こうした介護を理由に休業する場合に支給される介護休業給付について、FPの駒田さんに質問をした。雇用保険制度の介護休業給付に関する次の説明の空欄(ア)〜(エ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
「雇用保険の一般被保険者または高年齢被保険者が、配偶者や父母など対象となる家族を介護するために会社を休業した場合、一定の要件を満たせば介護休業給付金を受給することができます。
介護休業給付金は、( ア )について、通算( イ )を限度に支給されます。
また、この介護休業は( ウ )を限度に分割して取得することが可能で、そのたびに給付金を受給することができます。
1日当たりの給付金の支給額は、該当する被保険者が休業を開始した日の前日に離職したものとみなして計算する休業開始時賃金日額の( エ )となりますが、この賃金日額には上限があるほか、対象期間中に会社から一定額以上の賃金が支給されると、給付金が減額されたり不支給となったりする場合もあるので注意が必要です。」
1.(ア)該当する被保険者 (イ)93日 (ウ)3回 (エ)50%
2.(ア)対象となる同じ家族 (イ)93日 (ウ)3回 (エ)67%
3.(ア)該当する被保険者 (イ)6ヵ月 (ウ)6回 (エ)67%
4.(ア)対象となる同じ家族 (イ)6ヵ月 (ウ)6回 (エ)50%
問39 解答・解説
雇用保険の介護休業給付金に関する問題です。
介護休業給付金は、同一の対象家族について休業開始日から3ヶ月または通算93日間までが支給対象で、3回まで分割取得が可能です。
ただし、介護休業期間中に就労した場合には、1支給単位期間における就労日数が10日以下であることが必要です(育児休業や介護休業の場合、休業中も少しだけ働くことも可能ですが、給付金を受け取るには日数に制限がかけられているわけです。)。
なお、介護休業期間に会社からの給与がない場合、雇用保険から介護休業給付金が支給され、支給額は、休業開始時賃金日額×支給日数×67%です。
介護休業期間中に賃金が支払われている場合には、支払額が休業開始前賃金の80%未満であるときのみ、介護休業給付金が支給されます。
従って正解は、2.(ア)対象となる同じ家族 (イ)93日 (ウ)3回 (エ)67%
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