問22 2023年5月学科
問22 問題文択一問題
株式投資信託の一般的な運用手法等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.株価が現在の資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法は、バリュー投資と呼ばれる。
2.個別企業の業績の調査や財務分析によって投資対象となる銘柄を選定し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法は、ボトムアップ・アプローチと呼ばれる。
3.割安な銘柄の売建てと割高な銘柄の買建てをそれぞれ同程度の金額で行い、市場の価格変動に左右されない絶対的な収益の確保を目指す手法は、マーケット・ニュートラル運用と呼ばれる。
4.ベンチマークの動きに連動して同等の運用収益率を得ることを目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストが低い傾向がある。
問22 解答・解説
投資信託の分類・運用スタイルに関する問題です。
1.は、適切。バリュー投資は、PERやPBR等の指標や配当割引モデル等から見た株価の割安性に着目して、銘柄選択を行う運用スタイルです。
2.は、適切。ボトムアップ・アプローチとは、マクロ経済動向等にかかわらず、個別銘柄の投資指標の分析、リサーチの積上げにより銘柄を選定し、ポートフォリオ構築を図る運用手法です。
※ボトムアップ・アプローチ:どの会社?⇒現在の株価は?資産価値は?将来性は?
3.は、不適切。マーケット・ニュートラル運用は、割安な銘柄の買い建てと割高な銘柄の売り建てを同時に行うことで、市場の変動に影響を受けないように運用成果を目指す運用手法です。
4.は、適切。インデックス(パッシブ)運用は、ベンチマークの動きにできる限り追従することを目指すため、アクティブ運用に比べて銘柄の売買回数が比較的少なく、運用のコストは低めです。
よって正解は、3.
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