問52 2023年1月学科
問52 問題文択一問題
贈与税に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.個人が法人からの贈与により取得した財産は、贈与税の課税対象とならない。
2.個人から受ける社交上必要と認められる香典・見舞金等の金品で、贈与者と受贈者との関係等に照らして社会通念上相当と認められるものは、贈与税の課税対象とならない。
3.扶養義務者相互間において生活費または教育費に充てるためにした贈与により取得した財産のうち、通常必要と認められるものは、贈与税の課税対象とならない。
4.契約者(=保険料負担者)が母、被保険者が父、保険金受取人が子である生命保険契約において、父の死亡により子が受け取った死亡保険金は、贈与税の課税対象にならない。
問52 解答・解説
贈与税の課税財産に関する問題です。
1.は、適切。法人から個人に財産が贈与されると、受贈者である個人には、雇用関係があれば給与所得、雇用関係がなければ一時所得として所得税がかかります。
贈与税は個人から財産を贈与された場合にかかる税金であり、法人から財産を贈与された場合には贈与税ではなく所得税がかかるわけです。
2.は、適切。香典・歳暮・お見舞い等、社会通念上相当と認められるものは贈与税がかかりません。ただし、社会通念上相当の金額を超える部分については、贈与税の課税対象財産となります。
3.は、適切。夫婦や親子、兄弟姉妹等の「扶養義務者」間での、生活費や教育費の贈与には、贈与税は非課税となります。
4.は、不適切。保険の契約者と、被保険者、保険金受取人がそれぞれ異なる場合、支払われる保険金は、契約者から受取人への贈与とみなされ、贈与税の課税対象となります。
よって正解は、4.
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